子どもが進んで始める収納術
① 部屋が片付いたら掃除が…
初めから片付けの出来る子どもはどこにもいません。「片付ける」という発想を知らないし、「片付け方」も知らないので、片付けが出来ない子はダメな子ではないんです。私もですがよく「片付けなさい!」と言ってしまいますよね・・・。そう言われても子どもは困るだけ。
また、おどしや交換条件はダメですよ。「片付けないと全部捨てるわよ」や「大事にしないならもう買わない」など。こんなことを言っても根本的な解決方法にはなりません。なぜなら子どもは「片付ける」ことに納得してなくて「おもちゃが捨てられる」や「もう買ってもらえない」がイヤだからしょうがなく片付けるのです。
② 親が導いてあげましょう
①入れ物を準備する
入れ物が無いのに、片付けは出来ません。年齢に応じて入れ物を考えてあげましょう。幼い時期は、上からポンポン入れるだけの簡単な収納にして、キャスターなどがついていると、小さな力でおもちゃ箱を移動したりできます。
大きくなってきたら、おもちゃを種類ごとに分けれる箱を用意したり、この箱には”ぬいぐるみ”を入れるなどラベルを貼ってあげたり。
②ちょうどいい量を決めてあげる
おもちゃを入れる箱の大きさを子供と一緒に確認します。そして一緒におもちゃの量は「ここに入るだけにしようね」と決めていきます。「これ、同じモノが二つもあるけどどうする?」など、箱に入る量を一緒に決めていきましょう。
③置く場所を決める
「ここにあると使いやすいね」、「これは、ここに入れようね」、「ここにあると便利だね」など場所を決めて定位置で管理できるようにしましょう。
④片付けのタイミングを考える
片付けの時間を決めましょう。楽しく遊んでいる途中に「もう使ってないならすぐに片付けなさい!」と叱らずに、初めに時間を決めておくと良いでしょう。
③ 片付けの段階
- ◎ 3歳までは、親が判断・参加します。納める場所はリビングに収納し、親が9割参加して、1割は子供に片付けをさせてほめてあげましょう。
- ◎ 3歳から6歳までは親がサポートします。自分で判断する機会をできるだけ与えてあげます「これはどうする?」と判断を促し決定力を付けてあげましょう。
- ◎ 6歳から10歳までは、この時期はルールを守ったりできる時期になるので親が導いてきたことの仕上げの時期になります。あまりにも散らかっていたりするとさりげなく、片付けのタイミングを指摘したり、アドバイスしてあげることも必要です。
- ◎ 10歳くらいからは、子供に任せて見守りましょう。思春期に向けて一人前になりつつある時期。片付けについても基礎をきちんと仕込んであるので、もう手放してもいいはずです。
④ 最後に…
掃除のしやすさや掃除道具の置き場所なども建築士としてそして収納アドバイザーとしてたくさんアドバイスをさせていただきます。そんな私がお客様と一緒に手掛けたお家の施工事例が下記のリンクからご覧いただけます。どうぞご覧ください。