【速報】ZEHの定義が変わる!? 「新ZEH基準」見直し案とは?【staff:臼井】
こんにちは!舞鶴市・福知山市・綾部市で主に大型リフォームをご提案しているエコ・ビータです。
今回は、**2025年5月12日に経済産業省が開催した「第48回省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会」**で示された、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準の見直し案について解説いたします。
■ ZEHとは? いまさら聞けない基礎知識
ZEH(ゼッチ)とは、「使うエネルギー≦創るエネルギー」を目指す住宅のこと。
断熱性能を高め、高効率設備でエネルギー消費を減らし、太陽光発電などでエネルギーを創ることで、年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロ以下にする住宅です。
政府は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、ZEHの普及を進めてきましたが、今回その定義に大きな見直しが入る可能性が出てきました。
■ なぜZEHの定義を見直すのか?
現行のZEHは「省エネ基準から20%以上の削減+再エネ」で構成されていますが、
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実際のエネルギー削減効果が期待ほどではない
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一部では“太陽光パネルさえ載せればZEH”という誤解もある
といった課題が浮上しています。
こうした背景から、「より実効性あるZEH」へと進化させる必要性が議論されています。
■ 小委員会で示された「新ZEH基準」のポイント
5月12日の会合で提示された新基準の見直し案は、以下のような内容です:
出典:経済産業省より
【1】再エネ設備に頼らず、まず“省エネ性能”を重視
現行のZEHでは、断熱・省エネ性能がある程度でも、太陽光発電で補えばOKでした。
しかし、新ZEH案では「躯体性能と省エネ設備で、まず基準消費量をクリアする」ことが重視されています。つまり、“創る前に減らす”が原則に。
【2】BEI(一次エネルギー消費量基準達成率)の厳格化
BEI値(Building Energy Index)について、新ZEHでは0.6以下程度という厳しい数値が検討されています(※現行ZEHは0.8以下)。
【3】断熱性能の強化(断熱等級6以上が前提に)
ZEHとして認めるために、断熱等級6以上の性能を求める案が議論されています。
これはUA値で0.46W/㎡K以下(6地域)に相当し、従来の等級5(0.87)より格段に高性能。
■ 注目すべきポイント
今回の見直し案で感じたのは、「本当に住まい手の快適と省エネを両立させる本質的なZEHへと舵を切った」という点です。
私たちのような地域密着の工務店にとっても、単に“制度に合わせる”のではなく、
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高断熱・高気密の施工品質の強化
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パッシブ設計の導入
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お客様へのわかりやすい説明
がより重要になると感じています。
■ 今後のスケジュールと私たちの対応
この新ZEH定義はあくまで**「案」**の段階ですが、2025年度中にも正式決定・導入される可能性があります。
「これから家づくりを考えたい」「建替えかリノベか迷っている」
という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
■ まとめ:ZEHは“選ばれる家”から“求められる家”へ
今回の新基準案は、「ZEH=未来のスタンダード住宅」へと進化していく流れを示しています。
国の政策も、そして社会のニーズも、“見せかけの省エネ”ではなく、本質的な快適性とエネルギー性能を両立した住まいを求めています。
これからも、地域の皆様の暮らしに寄り添いながら、時代の一歩先をいく家づくりをご提案してまいります。
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